現在、江戸扇子の扇面絵師は数人です。まさに伝統工芸を支える人は貴重な存在になっています。江戸扇子の魅力、技法をさらに継承し、発展させていくことが、扇面絵師の役割です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（狂言模様）

ひとりの職人が、絵付け図案、下絵、染付け、型彫り、上絵付け、箔押しなど、すべての作業をこなすので、技術の継承が難しく、手描きのため出来る作品の数が限定されます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（花丸）

色数は少ないが、すっきりとした余白、余韻が生きている江戸扇子。膠（にかわ）で溶いた絵の具で、扇子の面に描いていく。絵師の心意気が扇面に生かされていく。手描きならではの味わいのある作品が出来上がります。
　まさに究極のわざ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（親獅子・子獅子）

江戸時代は、元禄のころ。江戸の賑わいに目をつけた寶扇堂の初代金兵衛が江戸・浅草境内で店を出し、扇子の商いをしたのが始まりとされています。
それから３００年、その伝統と心意気が幾多の絵師や職人により継承され、現代に生かされています。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（松竹梅）

日本の伝統芸能・歌舞伎や日本舞踊、その魅力を更に引きたてる江戸扇子。それぞれの舞と調和し、舞台で映えるように、心して描くのが扇面絵師のみせどころ。手描きの味わいが、舞台でいっしょに踊ります。
歌舞伎や日本舞踊の継承・発展と深く関わっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（鶴亀）

新年やお目出度い時にも、江戸扇子はその魅力を発揮します。松、竹、梅の絵柄も多く、宝船、独楽などの絵柄も、その雰囲気を演出します。平和な時代に似合うのが江戸扇子です。「憲法９条は世界の宝　平和がいちばん」、扇面絵師の願いです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（若松）

あなたのお部屋のインテリアとして、江戸扇子は最適。すっきりと、しかもモダンに、あなたらしさの素敵なお部屋を演出します。和室に、洋室に、玄関に、オープンスペースに、快い空間を創りだします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（竹）

大切な方への贈り物として、あなたの心がいっそう伝わり、素敵な絆が深まります。記念品としても最適。また外国の方へのお土産として、大変喜ばれ、国際交流の花が開きます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(宝船）